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尿素系除草剤ダイムロンの土壌中での変化生成物

カルボニル-14C標識ダイムロンを供試し, 3種の土壌中 (湛水および畑条件下) での変化生成物の分離, 同定を試みた. 土壌に施用した14C-ダイムロンからの14CO2の発生は僅少であり, ダイムロンのウレイド結合は長期間安定に保持されていることが推測できた. また滅菌土壌を使用した比較試験結果から土壌中でのダイムロンの分解には土壌微生物が重要な役割を果たしていることが推察された. 同定されたおもな変化生成物は, cumylurea, p-tolylurea, 1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(4′-hydroxymethylphenyl) urea および1-(α,α-d...

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Bibliographic Details
Published in:Journal of Pesticide Science 1984/08/20, Vol.9(3), pp.433-442
Main Author: 内山, 正昭
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:カルボニル-14C標識ダイムロンを供試し, 3種の土壌中 (湛水および畑条件下) での変化生成物の分離, 同定を試みた. 土壌に施用した14C-ダイムロンからの14CO2の発生は僅少であり, ダイムロンのウレイド結合は長期間安定に保持されていることが推測できた. また滅菌土壌を使用した比較試験結果から土壌中でのダイムロンの分解には土壌微生物が重要な役割を果たしていることが推察された. 同定されたおもな変化生成物は, cumylurea, p-tolylurea, 1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(4′-hydroxymethylphenyl) urea および1-(α,α-dimethylbenzyl)-3-(4′-carboxyphenyl) urea であった. Cumylurea の生成は, 土壌微生物の作用に起因すると想定された不安定中間代謝物を経由すると推測されたが, 土壌中でのダイムロン変化の主要経路であった.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.9.433