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ラット肝細胞および肝ミクロソームにおける diuron と monuron のN-脱メチル代謝に及ぼす同位体効果

ラット肝細胞および肝ミクロソーム中で diuron とmonuron の酸化的N-脱メチル代謝反応を行なわせ, その重水素同位体効果を測定した. 分子間同位体効果は1に近い値であったが, 分子内同位体効果の値は diuron の場合肝細胞で1.99 (monuron の場合2.33), ミクロソームでは2.47であった. このことから, この反応の第一段階は窒素原子上から1電子が奪われ, ついで脱プロトン化が起こっていくというものであることがわかった. 酵素上で基質分子の二つのN-メチル基が速やかに交換していることも示唆された....

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Published in:Journal of Pesticide Science 1990/11/20, Vol.15(4), pp.579-584
Main Authors: 栗原, 紀夫, 木下, 勝敏, 藤川, 真章
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:ラット肝細胞および肝ミクロソーム中で diuron とmonuron の酸化的N-脱メチル代謝反応を行なわせ, その重水素同位体効果を測定した. 分子間同位体効果は1に近い値であったが, 分子内同位体効果の値は diuron の場合肝細胞で1.99 (monuron の場合2.33), ミクロソームでは2.47であった. このことから, この反応の第一段階は窒素原子上から1電子が奪われ, ついで脱プロトン化が起こっていくというものであることがわかった. 酵素上で基質分子の二つのN-メチル基が速やかに交換していることも示唆された.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.15.579