Loading…
Diniconazole のラットにおける反復投与時の代謝および肝臓諸酵素に対する影響
Diniconazole の主成分である (R)-(E)-1-(2, 4-dichlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol〔以下(R)-Eと略す〕の反復投与時のラットにおける代謝を調べた. トリアゾール基を14Cで標識した (R)-Eを125mg/kgの割合で連続14日間 (第0日~第13日) 毎日1回経口投与すると, 14Cは, 最初の数日間比較的遅く, その後速く, 第20日までに実質上完全に尿および糞中に排泄された. 組織中の14C濃度は第1および第6日に高かったが, その後低下して第10日および第1...
Saved in:
Published in: | Journal of Pesticide Science 1991/05/20, Vol.16(2), pp.201-210 |
---|---|
Main Authors: | , , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
Online Access: | Get full text |
Tags: |
Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
|
Summary: | Diniconazole の主成分である (R)-(E)-1-(2, 4-dichlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol〔以下(R)-Eと略す〕の反復投与時のラットにおける代謝を調べた. トリアゾール基を14Cで標識した (R)-Eを125mg/kgの割合で連続14日間 (第0日~第13日) 毎日1回経口投与すると, 14Cは, 最初の数日間比較的遅く, その後速く, 第20日までに実質上完全に尿および糞中に排泄された. 組織中の14C濃度は第1および第6日に高かったが, その後低下して第10日および第14日には一定値を示した. 第20日の組織中14C濃度は1μg (R)-E相当量/g組織あるいはそれ以下に低下し, 14Cの組織への顕著な蓄積や残留は認められなかった. 第0日~第3日の排泄物中の主要代謝物はメチル基の酸化物であり, 第11日~第14日と同様であった. Diniconazole を125mg/kgの割合で1回経口投与すると, 肝ミクロソームの cytochrome P-450含量は投与後3時間目には著しく低下したが, 8時間目には回復し, 24時間目には顕著に増加した. 同様な変化はミクロソームの薬物代謝酵素活性にも認められた. 肝ミトコンドリアの cytochrome 含量や電子伝達系酵素活性には影響を認めなかった. Diniconazole は, 肝ミクロソーム cytochrome P-450と結合して典型的なII型スペクトルを示し, アニリン水酸化を非拮抗的に阻害した. |
---|---|
ISSN: | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.16.201 |