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(S), (E)-1-(p-Chlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol (Uniconazole) のラットにおける代謝
Uniconazole の主成分である(S), (E)-1-(p-chlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol〔以下(S)-Eと略す〕のトリアゾール環14C標識体を1または200mg/kgの割合で雌雄ラットに1回経口投与すると, 放射能は投与後7日以内にほぼ100%が尿および糞中に排泄された. 尿および糞中排泄率はそれぞれ43~67%および34~55%であった. 雄は雌より放射能を糞中に多く排泄した. 組織中14C濃度は投与後1~8時間に最高となった. 副腎と肝には他に比べ高濃度の14Cが分布した. 最高濃...
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Published in: | Journal of Pesticide Science 1991/05/20, Vol.16(2), pp.211-221 |
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Main Authors: | , , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | Uniconazole の主成分である(S), (E)-1-(p-chlorophenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol〔以下(S)-Eと略す〕のトリアゾール環14C標識体を1または200mg/kgの割合で雌雄ラットに1回経口投与すると, 放射能は投与後7日以内にほぼ100%が尿および糞中に排泄された. 尿および糞中排泄率はそれぞれ43~67%および34~55%であった. 雄は雌より放射能を糞中に多く排泄した. 組織中14C濃度は投与後1~8時間に最高となった. 副腎と肝には他に比べ高濃度の14Cが分布した. 最高濃度はそれぞれ4.10~4.57および2.34~2.59μg (S)-E相当量/g組織であり, それぞれ半減期8~11および5~6時間で減少した. 投与した14Cの83~91%に相当する尿および糞中代謝物を同定し, (S)-Eの代謝経路を推定した. 投与した化合物の7~13%は未変化のまま糞中に排泄された. 主要な代謝はメチル基の酸化であり, 生成したヒドロキシメチルおよびカルボキシ体が全排泄量の58~75%を占めた. 雌は雄に比べカルボキシ体を多量, トリアゾールを少量排泄した. (S)-Eの主要代謝経路は, (R)-(E)-1-(2, 4-dichloro-phenyl)-4, 4-dimethyl-2-(1, 2, 4-triazol-1-yl)-1-penten-3-ol〔diniconazole〕と同様であったが, 主要代謝物であるカラレボキシ体の排泄経路には差を認めた. (S)-Eのカルボキシ体は, diniconazole のカルボキシ体に比べオクタノール-水分配係数が小さく, 尿中に容易に排泄されると考えられた. |
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ISSN: | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.16.211 |