Loading…
1,3,4-チアジアゾリジン-2-チオンおよび1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジチオン系化合物の植物に対する“Peroxidizing”作用
18種の5-アリールイミノ-3,4-テトラメチレン-1,3,4-チアジアゾリジン-2-チオンと4-アリール-1,2-テトラメチレン-1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジチオン系化合物を合成し, それらの植物毒性を Scenedesmus acutus と Echinochloa utilis を用いて検討した. これらの化合物は, Echinochloa の根伸長阻害を示し, また光照射下で Scenedesmus 細胞中で, protoporphyrin-IXを蓄積し, ethane を発生し, chlorophyll を減少させ, 細胞の生育を阻害した. すなわち, 両者は chloro...
Saved in:
Published in: | Journal of Pesticide Science 1995/02/20, Vol.20(1), pp.41-47 |
---|---|
Main Authors: | , , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
Online Access: | Get full text |
Tags: |
Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
|
Summary: | 18種の5-アリールイミノ-3,4-テトラメチレン-1,3,4-チアジアゾリジン-2-チオンと4-アリール-1,2-テトラメチレン-1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジチオン系化合物を合成し, それらの植物毒性を Scenedesmus acutus と Echinochloa utilis を用いて検討した. これらの化合物は, Echinochloa の根伸長阻害を示し, また光照射下で Scenedesmus 細胞中で, protoporphyrin-IXを蓄積し, ethane を発生し, chlorophyll を減少させ, 細胞の生育を阻害した. すなわち, 両者は chlorophyll 生合成経路中の protoporphyrinogen-IX oxidase を阻害し, その結果蓄積する物質が関与して生じる酸素ラジカルによって, チラコイド膜を破壊して ethane を発生する作用機構 (peroxidizing mechanism) をもつと考えられる. 両者の間では, 5-アリールイミノ-3,4-テトラメチレン-1,3,4-チアジアゾリジン-2-チオンの植物毒性が, 4-アリール-1,2-テトラメチレン-1,2,4-トリアゾリジン-3,5-ジチオンに比べて高かった. |
---|---|
ISSN: | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.20.41 |