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ガラス化保存しためん羊胚の直接移植後の生存性
近年、高価な機器を必要とせず短時間で行えるガラス化保存法が注目されてきている。また、ウシを中心に行われているダイレクト移植(d-ET)法は野外に適した移植法である。本実験では、ガラス化保存しためん羊胚をd-ETに供してその生存性を確認することを目的とした。ガラス化保存容器には0.25mlストローを加熱後、外径が半分になるまで引き延ぱして作製したストロー(heat-pulled straw;HPS)を用いた。生体内由来めん羊胚(桑実胚~胚盤胞)を段階的にガラス化溶液(VS;25% glycerol+25% ethylene glyco1)に移し、あらかじめ0.5Msucrose(Suc)溶液(1...
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Published in: | The Journal of reproduction and development 2002-06, Vol.48 (3), p.309-312 |
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Main Authors: | , , , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | 近年、高価な機器を必要とせず短時間で行えるガラス化保存法が注目されてきている。また、ウシを中心に行われているダイレクト移植(d-ET)法は野外に適した移植法である。本実験では、ガラス化保存しためん羊胚をd-ETに供してその生存性を確認することを目的とした。ガラス化保存容器には0.25mlストローを加熱後、外径が半分になるまで引き延ぱして作製したストロー(heat-pulled straw;HPS)を用いた。生体内由来めん羊胚(桑実胚~胚盤胞)を段階的にガラス化溶液(VS;25% glycerol+25% ethylene glyco1)に移し、あらかじめ0.5Msucrose(Suc)溶液(15μl、30μl)を吸引しておいたHPS内に3μlのVSとともに吸引し、30秒以内にLN2中に投入した。加温後、融解時にVS層と0.5M Suc溶液層が混和しているのを確認してから移植まで垂直にして保温(35~37℃)した。38個のガラス化胚を19頭の受胚羊に移植し(2胚移植)、54~59日後の受胎率、分娩成績を記録した。受胎率、着床率、分娩率、胚生存率はそれぞれ、15.8%(3/19)、10.5%(4/38)、15.8%(3/19)、7.9%(3/38)であった。本実験より、ガラス化めん羊胚のダイレクト移植により正常な産子を得られることが示された。 |
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ISSN: | 0916-8818 |