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thermomonospora viridis F-35株の生産するマルトース生成型アミラーゼは高純度マルトースシラップの製造に適している

hermomonospora viridis F-35株の生産するマルトース生成型アミラーゼ(以下VAと略す)は、澱粉からタカアミラーゼA(以下AAと略す)と同等量のマルトースを生成する。ところが、工業的に行われている25%の高濃度基質で生産したマルトース純度89%のマルトースシラップに反応を行った場合、VAはマルトトリオースを分解しマルトース純度を94%まで上げることができるが、AAはマルトトリオースは分解するがマルトースも分解してしまいマルトース純度を下げてしまう。そこで、両酵素の糖転移および縮合反応の違いについて比較するため、各種濃度のマルトトリオース、PNP-G2および高濃度のマルトー...

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Published in:Journal of applied glycoscience : JAG 2004-01, Vol.51 (1), p.15-18
Main Authors: 高橋, 康盛, 中村, 信之
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:hermomonospora viridis F-35株の生産するマルトース生成型アミラーゼ(以下VAと略す)は、澱粉からタカアミラーゼA(以下AAと略す)と同等量のマルトースを生成する。ところが、工業的に行われている25%の高濃度基質で生産したマルトース純度89%のマルトースシラップに反応を行った場合、VAはマルトトリオースを分解しマルトース純度を94%まで上げることができるが、AAはマルトトリオースは分解するがマルトースも分解してしまいマルトース純度を下げてしまう。そこで、両酵素の糖転移および縮合反応の違いについて比較するため、各種濃度のマルトトリオース、PNP-G2および高濃度のマルトースに作用させた。VAは、糖転移活性が強く、マルトース分解活性は認められなかった。一方、AAは、VAに比較して糖転移活性が弱く、マルトース分解活性が強かった。このような糖転移およびマルトース分解活性の違いにより、いままで工業的に酵素法での生産が不可能であった94%以上の高純度マルトースシラップが、VAを用いて生産可能となった理由が明らかになった。
ISSN:1344-7882