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カタラーゼを添加したバッファー中でDNAを顕微注入すると胚の発育能力の低下を軽減できる

トランスジェニック動物の作製効率を向上させるために、活性酸素を除去する薬剤を添加したバッファー中でマウス胚にDNAを注入し、その後の発育能力を調べた。0-1000unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行ったところ、100unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行った胚の胚盤胞期胚への発育率(81%)は0または1000unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行った場合(それぞれ56%と65%)に比べ優位に高かった(P>0.05)。さらに100unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDN...

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Published in:The Journal of reproduction and development 2004-12, Vol.50 (6), p.711-715
Main Authors: 橋本, 周, 倉持, 隆志, 青柳, 一樹, 高橋, 利一, 上田, 正次
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:トランスジェニック動物の作製効率を向上させるために、活性酸素を除去する薬剤を添加したバッファー中でマウス胚にDNAを注入し、その後の発育能力を調べた。0-1000unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行ったところ、100unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行った胚の胚盤胞期胚への発育率(81%)は0または1000unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行った場合(それぞれ56%と65%)に比べ優位に高かった(P>0.05)。さらに100unis/ml caalaseを添加したバッファー中でDNAの顕微注入を行った胚の胎子への発育率(29%)はcaalaseを添加せずにDNAの顕微注入を行った場合(19%)に比べ、優位に高かった(P>0.05)。また、それぞれの場合において得られたg数は17匹と14匹であった。本試験の結果より、体外で胚の顕微操作を行う場合に活性酸素を除去することにより顕微操作胚の発育能が高まることが示唆された。
ISSN:0916-8818