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病院前診療から繋ぐdirect CTの有用性と適応についての検討(Examination of the availability and indication of direct CT system lead to pre–hospital emergency medicine)

要旨 【目的】全身CTから得られる情報は,重症外傷の治療戦略の決定に重要である。我々は病院前での診療結果から,重症外傷例では搬入時に全身CTを撮影する(以下direct CT)工夫を行ってきた。本戦略の有用性と適応を明らかにする。【対象】2010年4月から2017年1月の間に,病院前診療を行い体幹部緊急手術and/or血管塞栓術を要した88例をdirect CTの適応および実施の有無に分け,予後,時間,重症度等について比較した。【結果】18例が蘇生優先や手術室直入のためdirect CT適応外であった。残り70例のうち45例にdirect CTを実施し,根治的治療までの時間は実施群の方が早く(...

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Published in:Nihon Kyūkyū Igakkai zasshi 2018-12, Vol.29 (12), p.749-757
Main Authors: (Yuki Banshotani), 番匠谷 友紀, (Tomohiro Hamagami), 濱上 知宏, (Osamu Fujisaki), 藤崎 修, (Hiroki Maeyama), 前山 博輝, (Daisaku Matsui), 松井 大作, (Makoto Kobayashi), 小林 誠人
Format: Article
Language:English
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Summary:要旨 【目的】全身CTから得られる情報は,重症外傷の治療戦略の決定に重要である。我々は病院前での診療結果から,重症外傷例では搬入時に全身CTを撮影する(以下direct CT)工夫を行ってきた。本戦略の有用性と適応を明らかにする。【対象】2010年4月から2017年1月の間に,病院前診療を行い体幹部緊急手術and/or血管塞栓術を要した88例をdirect CTの適応および実施の有無に分け,予後,時間,重症度等について比較した。【結果】18例が蘇生優先や手術室直入のためdirect CT適応外であった。残り70例のうち45例にdirect CTを実施し,根治的治療までの時間は実施群の方が早く(実施群vs. 非実施群 = 62分vs. 78分,P
ISSN:1883-3772
1883-3772
DOI:10.1002/jja2.12313