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皮膚受容感覚に関連する幻肢痛に対しての触圧覚識別課題による早期介入: 2症例の報告

〔目的〕今回,幻肢痛患者の質的な評価を行い,皮膚受容感覚に関連する幻肢痛であると判断した2症例に対して,早期から触圧覚識別課題を実施した結果を報告する.〔対象〕2症例とも糖尿病性壊疽に陥り下腿切断を施行した後に,皮膚受容感覚に関連する幻肢痛が出現していた.〔方法〕断端部にクッションにより触圧覚が与えられる部位の識別を行った.〔結果〕課題開始当初は2症例とも触圧覚の部位を正確に識別することが困難であったが,課題を行っていくことで識別可能となっていき,幻肢痛も消失した.〔結語〕症例の幻肢痛がどのような病態なのかを質的に評価した上で,介入方法をできるだけ早期に決定していくことの重要性が示唆された....

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Published in:理学療法科学 2012, Vol.27(5), pp.599-602
Main Authors: 大住, 倫弘, 草場, 正彦, 植田, 耕造, 中野, 英樹, 森岡, 周
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:〔目的〕今回,幻肢痛患者の質的な評価を行い,皮膚受容感覚に関連する幻肢痛であると判断した2症例に対して,早期から触圧覚識別課題を実施した結果を報告する.〔対象〕2症例とも糖尿病性壊疽に陥り下腿切断を施行した後に,皮膚受容感覚に関連する幻肢痛が出現していた.〔方法〕断端部にクッションにより触圧覚が与えられる部位の識別を行った.〔結果〕課題開始当初は2症例とも触圧覚の部位を正確に識別することが困難であったが,課題を行っていくことで識別可能となっていき,幻肢痛も消失した.〔結語〕症例の幻肢痛がどのような病態なのかを質的に評価した上で,介入方法をできるだけ早期に決定していくことの重要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.599