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ストレッチングの前処置としての表在性および深部性温熱療法の有効性に関する検討: ホットパックと極超短波療法に注目して

〔目的〕ストレッチングの前処置として,表在性温熱療法のホットパック(HP)と深部性温熱療法の極超短波療法(MW)の有効性を検討すること.〔対象〕健常例16名(女性5名,男性11名).〔方法〕大腿後面への20分間のHP,MW,コントロールを実施し,ハムストリングスの筋伸張性(筋硬度,膝伸展自動可動域)と大腿後面皮膚温を比較した.〔結果〕筋硬度については,3群間で明らかな違いが認められなかった.一方,膝伸展自動可動域と大腿後面皮膚温については,HPとMWの間では明らかな違いが認められなかったが,コントロールと比較してHPおよびMWで有意に高値を示した.〔結語〕HPとMWは,筋伸張性の向上よりも皮膚...

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Published in:理学療法科学 2013, Vol.28(5), pp.641-645
Main Authors: 川口, 梨沙, 吉田, 英樹, 照井, 駿明
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕ストレッチングの前処置として,表在性温熱療法のホットパック(HP)と深部性温熱療法の極超短波療法(MW)の有効性を検討すること.〔対象〕健常例16名(女性5名,男性11名).〔方法〕大腿後面への20分間のHP,MW,コントロールを実施し,ハムストリングスの筋伸張性(筋硬度,膝伸展自動可動域)と大腿後面皮膚温を比較した.〔結果〕筋硬度については,3群間で明らかな違いが認められなかった.一方,膝伸展自動可動域と大腿後面皮膚温については,HPとMWの間では明らかな違いが認められなかったが,コントロールと比較してHPおよびMWで有意に高値を示した.〔結語〕HPとMWは,筋伸張性の向上よりも皮膚への温熱刺激を背景とした伸張痛の軽減によりストレッチングの前処置として貢献し得る.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.641