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頸部回旋が随意的咳嗽力に及ぼす影響

〔目的〕頸部回旋が随意的な咳嗽力におよぼす影響を検討すること.〔対象〕健常成人15名.〔方法〕頸部は正中位,右30°回旋位の2条件とし,各条件における咳嗽時最大呼気流速(CPF),呼吸機能検査,最長発声持続時間(MPT)を測定した.〔結果〕CPF,肺活量(VC)と%VCは正中位に比べて右30°回旋位で有意に低かった.一回換気量(TV),MPTなどは両条件で有意差はなかった.CPFとVC,努力性肺活量(FVC),一秒量(FEV1.0),%FEV1.0,最大呼気流速(PEF),MPTに正の相関が認められた.〔結語〕CPFは,VC,FVC,PEFやMPTなどと関連が認められ,頸部正中位より30°回旋...

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Published in:理学療法科学 2014, Vol.29(1), pp.113-116
Main Authors: 垣内, 優芳, 佐々木, 貴哉, 松本, 晋輔, 森, 明子
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕頸部回旋が随意的な咳嗽力におよぼす影響を検討すること.〔対象〕健常成人15名.〔方法〕頸部は正中位,右30°回旋位の2条件とし,各条件における咳嗽時最大呼気流速(CPF),呼吸機能検査,最長発声持続時間(MPT)を測定した.〔結果〕CPF,肺活量(VC)と%VCは正中位に比べて右30°回旋位で有意に低かった.一回換気量(TV),MPTなどは両条件で有意差はなかった.CPFとVC,努力性肺活量(FVC),一秒量(FEV1.0),%FEV1.0,最大呼気流速(PEF),MPTに正の相関が認められた.〔結語〕CPFは,VC,FVC,PEFやMPTなどと関連が認められ,頸部正中位より30°回旋位で減少することが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.113