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脳卒中患者に対する腹部筋電気的刺激が随意的咳嗽力と体幹機能に及ぼす影響

〔目的〕脳卒中患者における腹部電気刺激(ES)が随意的咳嗽力と体幹機能に及ぼす影響について検討した.〔方法〕対象は入院脳卒中患者で4週間ES併用したES群10名と対照群13名である.呼吸筋力は最大吸気圧(MIP)と最大呼気圧(MEP),随意的咳嗽力は最大咳嗽流速(PCF)と音圧レベル(SPL),体幹機能はtrunk control test(TCT)と起き上がり時間を測定した.〔結果〕ES群はMEP,MIP,PCF,SPLが4週間後で有意に増加したが,対照群では有意差はなかった.両群のTCTは有意に増加したが,変化率に有意差はなかった.起き上がり時間の短縮率はES群18.4%,対照群8.7%で...

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Published in:理学療法科学 2014, Vol.29(3), pp.351-355
Main Authors: 山下, 弘二, 石岡, 新治
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Summary:〔目的〕脳卒中患者における腹部電気刺激(ES)が随意的咳嗽力と体幹機能に及ぼす影響について検討した.〔方法〕対象は入院脳卒中患者で4週間ES併用したES群10名と対照群13名である.呼吸筋力は最大吸気圧(MIP)と最大呼気圧(MEP),随意的咳嗽力は最大咳嗽流速(PCF)と音圧レベル(SPL),体幹機能はtrunk control test(TCT)と起き上がり時間を測定した.〔結果〕ES群はMEP,MIP,PCF,SPLが4週間後で有意に増加したが,対照群では有意差はなかった.両群のTCTは有意に増加したが,変化率に有意差はなかった.起き上がり時間の短縮率はES群18.4%,対照群8.7%であった.〔結語〕脳卒中患者における腹部ESは随意的咳嗽力向上と体幹機能の改善が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.351