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全習法と異なる二種の分習法での運動学習効果の検討: 単位時間軌跡長による評価

〔目的〕本研究ではバランスボール上座位での下手投げを検定課題とした.学習効果のある運動課題設定を目的に,全習法と2種の分習法について単位時間軌跡長(LNG/T)をもとに検討した.〔対象〕健常大学生36名を無作為に3群に分類した.〔方法〕A群はボール上座位を保持しながら非利き手での投球動作を学習した.B群ではボール上座位学習後に投球動作,C群では投球動作学習後にボール上座位の学習を実施した.学習前後に検定課題を1回実施し,各群のLNG/Tを測定した.〔結果〕群内・群間比較ともB群で有意なLNG/Tの減少が認められた.〔結語〕本研究ではボール上座位を先に学習した群でLNG/Tの有意な減少と良好な学...

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Published in:理学療法科学 2014, Vol.29(5), pp.809-813
Main Authors: 米田, 浩久, 鈴木, 俊明
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Summary:〔目的〕本研究ではバランスボール上座位での下手投げを検定課題とした.学習効果のある運動課題設定を目的に,全習法と2種の分習法について単位時間軌跡長(LNG/T)をもとに検討した.〔対象〕健常大学生36名を無作為に3群に分類した.〔方法〕A群はボール上座位を保持しながら非利き手での投球動作を学習した.B群ではボール上座位学習後に投球動作,C群では投球動作学習後にボール上座位の学習を実施した.学習前後に検定課題を1回実施し,各群のLNG/Tを測定した.〔結果〕群内・群間比較ともB群で有意なLNG/Tの減少が認められた.〔結語〕本研究ではボール上座位を先に学習した群でLNG/Tの有意な減少と良好な学習成績が認められた.以上より,動作時の姿勢をはじめに学習する運動課題の設定が重要である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.809