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傾斜条件における重心動揺の検討

〔目的〕傾斜の違いによる立位姿勢制御について,重心動揺計を用いて検証した.〔対象〕健常大学生15名(平均年齢21.0歳)とした.〔方法〕重心動揺計測は,水平条件とつま先を上方・下方に8°傾斜させた条件にて,静的重心動揺計測を開脚立位で30秒間測定した.また,前後左右に最大限重心を移動し,10秒間立位保持させた際の安定的限界閾値(Index of Postural Stability:IPS)を求めた.〔結果〕水平条件に比べ,上方・下方傾斜条件の重心動揺が有意に大きい項目が多かったが,IPSに有意差はなかった.〔結語〕健常成人の傾斜条件では,重心動揺面積は増大したが,IPSが変化しなかったことが...

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Published in:理学療法科学 2018, Vol.33(4), pp.637-641
Main Authors: 松田, 雅弘, 倉山, 太一, 栗原, 靖, 田上, 未来, 楠本, 泰士, 新田, 收
Format: Article
Language:Japanese
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Summary:〔目的〕傾斜の違いによる立位姿勢制御について,重心動揺計を用いて検証した.〔対象〕健常大学生15名(平均年齢21.0歳)とした.〔方法〕重心動揺計測は,水平条件とつま先を上方・下方に8°傾斜させた条件にて,静的重心動揺計測を開脚立位で30秒間測定した.また,前後左右に最大限重心を移動し,10秒間立位保持させた際の安定的限界閾値(Index of Postural Stability:IPS)を求めた.〔結果〕水平条件に比べ,上方・下方傾斜条件の重心動揺が有意に大きい項目が多かったが,IPSに有意差はなかった.〔結語〕健常成人の傾斜条件では,重心動揺面積は増大したが,IPSが変化しなかったことが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.637