人工股関節全置換術後の股関節外転運動時の臥位姿勢の違いが術後機能に及ぼす影響

• Published in: 理学療法科学 2018, Vol.33(6), pp.959-964
• Main Authors: 池松, 幸二, 神野, 哲也, 加地, 啓介, 竹井, 仁
• Format: Article
• Language: Japanese
• Subjects: Total Hip Arthroplasty; 体位; 筋電図
• ISSN: 1341-1667; 2434-2807
• DOI: 10.1589/rika.33.959

〔目的〕THA後の股関節外転運動で臥位姿勢の違いが，筋力・筋活動・疼痛に及ぼす影響を検討すること．〔対象と方法〕THAを施行する20名を対象とし，筋力・筋活動・疼痛の測定を術前・術後3日・術後10日に行った．背臥位群と腹臥位群に振り分け，術後理学療法において，最大努力での静止性両側股関節外転運動を行った．〔結果〕股関節外転運動時の大腿筋膜張筋の筋活動は，背臥位群より腹臥位群で低かった．歩行時の中殿筋活動開始時期で交互作用を認め，術後3日では両群で術前より遅くなったが，術後10日では背臥位群より腹臥位群で早くなった．〔結語〕歩行時の中殿筋活動開始時期は THA後に遅くなるが, 腹臥位での股関節外転運動は背臥位での股関節外転運動より, 中殿筋活動開始時期を早めた．