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2型糖尿病患者の年代別における自己快適歩行の特徴

〔目的〕本研究の目的は2型糖尿病患者の歩行機能が低下する時期を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は教育入院した2型糖尿病患者141名とし,30歳代から70歳代まで10歳ずつに群分けした.評価指標は自己快適歩行速度による10 m歩行テスト中の,歩行速度,歩幅,ケイデンス,身体動揺性とし,年代別の比較として多重比較検定を実施した.また,年齢を共変量とした共分散分析を実施した.〔結果〕結果は各年代と比較して60歳代以上で歩幅の有意な低下を示した.70歳代以上では歩行速度の有意な低下,身体動揺性の有意な増加を認めた.また,共分散分析では全ての項目,年代で有意差を認めなかった.〔結語〕2型糖尿病...

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Published in:理学療法科学 2019, Vol.34(3), pp.299-302
Main Authors: 鈴木, 啓介, 加茂, 智彦, 新津, 雅也, 大武, 聖, 齋藤, 孝義, 黒澤, 和生
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Summary:〔目的〕本研究の目的は2型糖尿病患者の歩行機能が低下する時期を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は教育入院した2型糖尿病患者141名とし,30歳代から70歳代まで10歳ずつに群分けした.評価指標は自己快適歩行速度による10 m歩行テスト中の,歩行速度,歩幅,ケイデンス,身体動揺性とし,年代別の比較として多重比較検定を実施した.また,年齢を共変量とした共分散分析を実施した.〔結果〕結果は各年代と比較して60歳代以上で歩幅の有意な低下を示した.70歳代以上では歩行速度の有意な低下,身体動揺性の有意な増加を認めた.また,共分散分析では全ての項目,年代で有意差を認めなかった.〔結語〕2型糖尿病患者は60歳代より歩行機能が低下し始める可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.299