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低速度条件における後方歩行の 呼吸循環応答に関する研究: 前方歩行との比較

〔目的〕本研究では低速度条件における前方歩行と後方歩行の呼吸循環応答の差異を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,健常青年である男性12名とした.測定条件は,歩行条件(前方・後方)と速度条件(0.33,0.67,1.00,1.33 m/s)の組み合わせとして3分間ずつ行わせた.呼吸循環応答データとして酸素摂取量,心拍数,エネルギー効率を採用した.〔結果〕酸素摂取量,心拍数,エネルギー効率で,いずれ前方歩行よりも後方歩行が有意に大きい値を示した.〔結語〕低速度においても後方歩行の方が前方歩行よりも酸素摂取量が多いことが明らかとなった.また,後方歩行で1.00 m/sが最もエネルギー効率が...

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Published in:理学療法科学 2020, Vol.35(1), pp.11-15
Main Authors: 鈴木, 博人, 本間, 秀文, 鈴木, 誠, 村上, 賢一, 藤澤, 宏幸
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Summary:〔目的〕本研究では低速度条件における前方歩行と後方歩行の呼吸循環応答の差異を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,健常青年である男性12名とした.測定条件は,歩行条件(前方・後方)と速度条件(0.33,0.67,1.00,1.33 m/s)の組み合わせとして3分間ずつ行わせた.呼吸循環応答データとして酸素摂取量,心拍数,エネルギー効率を採用した.〔結果〕酸素摂取量,心拍数,エネルギー効率で,いずれ前方歩行よりも後方歩行が有意に大きい値を示した.〔結語〕低速度においても後方歩行の方が前方歩行よりも酸素摂取量が多いことが明らかとなった.また,後方歩行で1.00 m/sが最もエネルギー効率が良いことがわかった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.11