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胸腔鏡補助下手術と開胸術での術後運動耐容能の比較

〔目的〕肺切除術後早期の運動耐容能の変化を胸腔鏡補助下手術(VATS)と開胸術で比較した.〔対象と方法〕肺切除術を受けた98名(年齢70.0 ± 7.9歳,男性67名,女性31名)を対象とし,VATS群(79名)と開胸群(19名)に分けた.術前後で6分間歩行距離(6MWD)を測定し,術後値を術前値で除した値を6MWD回復率とした.6MWD回復率を群間比較し,また6MWD回復率を従属変数とした重回帰分析を行った.術後評価は術後6.2 ± 3.2日目に実施した.〔結果〕開胸群の6MWD回復率はVATS群よりも有意に低値であり,術式の違いは6MWD回復率に有意に関連した.〔結語〕肺切除術後早期の運動...

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Published in:理学療法科学 2020, Vol.35(3), pp.397-402
Main Authors: 馬庭, 春樹, 須山, 竜二, 武部, 晃平, 佐々木, 順一
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕肺切除術後早期の運動耐容能の変化を胸腔鏡補助下手術(VATS)と開胸術で比較した.〔対象と方法〕肺切除術を受けた98名(年齢70.0 ± 7.9歳,男性67名,女性31名)を対象とし,VATS群(79名)と開胸群(19名)に分けた.術前後で6分間歩行距離(6MWD)を測定し,術後値を術前値で除した値を6MWD回復率とした.6MWD回復率を群間比較し,また6MWD回復率を従属変数とした重回帰分析を行った.術後評価は術後6.2 ± 3.2日目に実施した.〔結果〕開胸群の6MWD回復率はVATS群よりも有意に低値であり,術式の違いは6MWD回復率に有意に関連した.〔結語〕肺切除術後早期の運動耐容能には術式の違いが影響し,開胸術ではVATSよりも回復が遅延することが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.35.397