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慢性呼吸不全患者における大腿四頭筋筋厚と日常生活動作の関連性
〔目的〕呼吸器疾患において大腿四頭筋筋力(QF)は日常生活動作(ADL)に関連するが,QFは患者努力を要し測定困難なことがある.本研究は,大腿四頭筋筋厚(Qt)とADLの関連を検討した.〔対象と方法〕対象は慢性呼吸不全患者39名で,Qt測定は大腿直筋と中間広筋とし,ADL評価に長崎大学ADL評価表(NRADL)を用いた.また,肺機能・心エコー・血液検査を行った.解析はSpearmanの相関係数を用い,さらにNRADL合計を従属変数,関連因子を独立変数とし,重回帰分析を行った.〔結果〕NRADLとBMI,Qt,%一酸化炭素肺拡散能(%DLco),血清アルブミン,吸入酸素濃度(FiO2)に有意な相...
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Published in: | 理学療法科学 2020, Vol.35(5), pp.719-727 |
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Main Authors: | , , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
Subjects: | |
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Summary: | 〔目的〕呼吸器疾患において大腿四頭筋筋力(QF)は日常生活動作(ADL)に関連するが,QFは患者努力を要し測定困難なことがある.本研究は,大腿四頭筋筋厚(Qt)とADLの関連を検討した.〔対象と方法〕対象は慢性呼吸不全患者39名で,Qt測定は大腿直筋と中間広筋とし,ADL評価に長崎大学ADL評価表(NRADL)を用いた.また,肺機能・心エコー・血液検査を行った.解析はSpearmanの相関係数を用い,さらにNRADL合計を従属変数,関連因子を独立変数とし,重回帰分析を行った.〔結果〕NRADLとBMI,Qt,%一酸化炭素肺拡散能(%DLco),血清アルブミン,吸入酸素濃度(FiO2)に有意な相関が認められた.重回帰分析より,Qtと%DLcoが抽出された.〔結語〕QtはNRADLと関連しており,慢性呼吸不全患者において,QtからADLを推定できると考える. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.35.719 |