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フィルターワイヤー回収困難時に使用可能なレスキューカテーテルの作製

【目的】AngioGuard XPを用いた頚動脈ステント留置術において,時にフィルターの回収が困難となる症例が経験される.その状況でも回収操作が可能なカテーテルを試作した.【材料・方法】試作カテーテルは,0.014 inchのワイヤーに合わせて先端をテーパリングさせた4Frカテーテルをインナーカテーテルとし,フィルター回収用に6Frカテーテルをアウターカテーテルに用いたコアキシアルシステムとした.X線透視下での視認性と,流体モデルでのカテーテルの通過性と操作性を検討した.さらに模擬デブリスをフィルターに捕捉させ,カテーテルへの回収状態を検討した.【結果】カテーテルの視認性および操作性は良好であ...

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Published in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2009, Vol.3(1), pp.47-54
Main Authors: 糸川, 博, 森谷, 匡雄, 藤本, 道生, 加藤, 晶人, 岡本, 紀善, 中嶋, 浩二, 野田, 昌幸, 鈴木, 龍太, 藤本, 司, 徳安, 謙輔, 布施, 崇
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:【目的】AngioGuard XPを用いた頚動脈ステント留置術において,時にフィルターの回収が困難となる症例が経験される.その状況でも回収操作が可能なカテーテルを試作した.【材料・方法】試作カテーテルは,0.014 inchのワイヤーに合わせて先端をテーパリングさせた4Frカテーテルをインナーカテーテルとし,フィルター回収用に6Frカテーテルをアウターカテーテルに用いたコアキシアルシステムとした.X線透視下での視認性と,流体モデルでのカテーテルの通過性と操作性を検討した.さらに模擬デブリスをフィルターに捕捉させ,カテーテルへの回収状態を検討した.【結果】カテーテルの視認性および操作性は良好であり,屈曲病変モデルでのフィルターの回収も問題なかった.フィルターの回収は, 捕捉させたデブリスが少量の場合は問題がなかったが,量が増加した場合には, フィルターの収納が困難になることやデブリスの絞り出しが観察された.【結語】試作カテーテルはAngioGuard XPが回収困難となった状況でも,その回収が可能であり,ステント留置術における合併症を減じられるものと考えられた.しかし臨床例での安全性や有効性についてはさらなる検討が必要である.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.3.47