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Enterprise VRDを用いた脳動脈瘤コイル塞栓術の初期成績
【目的】当院で施行したEnterprise VRDを併用した動脈瘤コイル塞栓術についてその初期成績を検証する.【方法】2010年7月から2011年5月の間に31例のEnterpriseを併用した未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を行っており,その成績を検討した.【結果】平均年齢62.2歳,男女比8:23,動脈瘤部位は前方循環20例(内頚動脈18,前交通動脈2),後方循環11例(後大脳動脈1,脳底動脈6,椎骨動脈4),形状はsaccular 26例,fusiform 5例,瘤径は平均12.5±5.2mmであった.手技はjailing techniqueが8例,balloon assist techniq...
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Published in: | Journal of Neuroendovascular Therapy 2012, Vol.5(3), pp.161-166 |
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Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | 【目的】当院で施行したEnterprise VRDを併用した動脈瘤コイル塞栓術についてその初期成績を検証する.【方法】2010年7月から2011年5月の間に31例のEnterpriseを併用した未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を行っており,その成績を検討した.【結果】平均年齢62.2歳,男女比8:23,動脈瘤部位は前方循環20例(内頚動脈18,前交通動脈2),後方循環11例(後大脳動脈1,脳底動脈6,椎骨動脈4),形状はsaccular 26例,fusiform 5例,瘤径は平均12.5±5.2mmであった.手技はjailing techniqueが8例,balloon assist techniqueの併用が23例であり,治療結果はcomplete occlusionが5(16.2%),neck remnantが25(80.6%),body fillingが1(3.2%),平均体積塞栓率は29.3±9.0%であった.術後に一過性脳虚血が2例(6.5%)で見られたが永続的なものはなかった.【結論】Enterprise VRDの使用により従来の方法では治療困難と思われた症例のいくつかに対しても塞栓術を施行でき,良い結果を得ている.今後はさらに長期成績を検証する必要がある. |
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ISSN: | 1882-4072 2186-2494 |
DOI: | 10.5797/jnet.5.161 |