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頚部内頚動脈狭窄症に対するCarotid Wallstent留置術後短期間でステントの短縮と総頚動脈への滑落を認めた1例:症例報告

【目的】内頚動脈狭窄に対し,Carotid Wallstent留置後,短期間で著しいステント短縮と総頚動脈への滑落を認め,追加治療を行った症例を報告する.【症例】72歳,男性.NASCET 74%の無症候性右頚部内頚動脈狭窄症に対して,Carotid Wallstentを用いて頚動脈ステント留置術を施行.しかし,狭窄遠位の屈曲で,フィルターが遠位まで入らず,企図した位置より近位でのステント留置となった.術後3日目に著しいステント短縮と総頚動脈へのステント滑落を認め,前回のステント遠位にPreciseを重ねて追加留置した.【結論】内頚動脈,総頚動脈の径にギャップのある場合や,屈曲を伴い十分末梢ま...

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Published in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2012, Vol.5(3), pp.183-187
Main Authors: 大島, 幸亮, 寺田, 友昭, 檜山, 孝美, 大久保, 信治, 池田, 律子, 工藤, 忠, 小林, 博雄
Format: Article
Language:Japanese
Online Access:Get full text
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Description
Summary:【目的】内頚動脈狭窄に対し,Carotid Wallstent留置後,短期間で著しいステント短縮と総頚動脈への滑落を認め,追加治療を行った症例を報告する.【症例】72歳,男性.NASCET 74%の無症候性右頚部内頚動脈狭窄症に対して,Carotid Wallstentを用いて頚動脈ステント留置術を施行.しかし,狭窄遠位の屈曲で,フィルターが遠位まで入らず,企図した位置より近位でのステント留置となった.術後3日目に著しいステント短縮と総頚動脈へのステント滑落を認め,前回のステント遠位にPreciseを重ねて追加留置した.【結論】内頚動脈,総頚動脈の径にギャップのある場合や,屈曲を伴い十分末梢までステントを留置しにくい症例にCarotid Wallstentを留置する場合,留置時の配慮が必要である.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.5.183