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脳神経血管内治療医が知っておくべき論文「Endovascular recanalization of the chronically occluded brachiocephalic and subclavian arteries: Technical considerations and an argument for embolic protection」

「目的」: 腕頭動脈または鎖骨下動脈の慢性閉塞に対する, 血管内治療による再開通療法について技術的側面を中心に報告する. 同部位は, 血管径が大きく, 大動脈から分岐しており, 頚動脈や椎骨動脈の近位部である, などの特徴を有することから, 再開通を得るためにはいくつかの複雑な手技を必要とすることが多く, また遠位塞栓防止デバイスの誘導に際してさまざまなアプローチ方法が求められる. 「方法」: 腕頭動脈や鎖骨下動脈の慢性閉塞を呈した4例(すべて女性)について, 発症形式, 神経症状, 血管内治療, 合併症, 画像および臨床的フォローアップについて検討した. さらに治療が成功した3例の治療概要に...

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Published in:脳神経血管内治療 2013-03, Vol.7 (1), p.64-65
Main Authors: 長谷川仁, 伊藤靖
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:「目的」: 腕頭動脈または鎖骨下動脈の慢性閉塞に対する, 血管内治療による再開通療法について技術的側面を中心に報告する. 同部位は, 血管径が大きく, 大動脈から分岐しており, 頚動脈や椎骨動脈の近位部である, などの特徴を有することから, 再開通を得るためにはいくつかの複雑な手技を必要とすることが多く, また遠位塞栓防止デバイスの誘導に際してさまざまなアプローチ方法が求められる. 「方法」: 腕頭動脈や鎖骨下動脈の慢性閉塞を呈した4例(すべて女性)について, 発症形式, 神経症状, 血管内治療, 合併症, 画像および臨床的フォローアップについて検討した. さらに治療が成功した3例の治療概要について検証し, 治療が不成功に終わることが予見可能な因子についても分析した. 「結果」: 4例の内訳は, 3例が鎖骨下動脈閉塞, 1例が腕頭動脈閉塞であった. 全例で当該血管部位の脳梗塞, または盗血現象に伴う一過性脳虚血発作の既往があった.
ISSN:1882-4072