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Double catheter techniqueを応用したcoil-assist techniqueで治療を行ったブレブをネック近傍に伴う破裂脳動脈瘤の1例

【目的】ネック近傍にブレブを認めた広頚の破裂前交通動脈瘤に対して,double catheter techniqueを応用し,segmentalにブレブ,ドームにコイル塞栓を行い良好な治療結果を得られた症例を経験したので報告する.【症例】75歳,男性.意識障害で発症し当院救急搬送された.頭部CTで,くも膜下出血と両側前頭葉から脳梁におよぶ脳内血腫を認めた.World Federation of Neurosurgical Societies(WFNS)grade III ,Fisher group 4と診断された.脳血管撮影上,比較的小型で広頚の破裂前交通動脈瘤を認め,ネック近傍に2.5mm程...

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Published in:Journal of Neuroendovascular Therapy 2013, Vol.7(3), pp.186-191
Main Authors: 三木, 俊一郎, 山崎, 友郷, 加藤, 徳之, 池田, 剛, 粕谷, 泰道, 園部, 眞, 中居, 康展, 松村, 明
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:【目的】ネック近傍にブレブを認めた広頚の破裂前交通動脈瘤に対して,double catheter techniqueを応用し,segmentalにブレブ,ドームにコイル塞栓を行い良好な治療結果を得られた症例を経験したので報告する.【症例】75歳,男性.意識障害で発症し当院救急搬送された.頭部CTで,くも膜下出血と両側前頭葉から脳梁におよぶ脳内血腫を認めた.World Federation of Neurosurgical Societies(WFNS)grade III ,Fisher group 4と診断された.脳血管撮影上,比較的小型で広頚の破裂前交通動脈瘤を認め,ネック近傍に2.5mm程のブレブを伴っていた.double catheter techniqueを応用してcoil-assist下にコイル塞栓術を施行し良好な初期治療を得られた.【結論】ブレブ内へのコイル塞栓は,安全性の面から議論となるものの治療困難な場合に限り,危険を伴うが治療法の選択肢のひとつとして今後も検討の価値があると考えられる.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.7.186