Loading…
脳神経血管内治療医が知っておくべき論文 「Learning curve of Wingspan stenting for intracranial atherosclerosis : single-center experience of 95 consecutive patients」
「要約」 : SAMMPRIS trialにおいて, 症候性頭蓋内出血は頭蓋内ステント留置術後の周術期脳卒中, 死亡の原因となった. それにより, 頭蓋内脳動脈狭窄に対するWingspan stentの安全性に疑問が持たれている. また, 手技的な側面が合併症に影響した可能性があげられている. 本検討では, 単施設における連続95例のWingspan留置症例から, 安全性, 転帰に関するlearning curveについて検討した. 「方法」 : 治療対象症例は, 70%以上の狭窄に伴う脳梗塞・TIA症例, もしくは内科治療にも関わらず再発した50%以上の狭窄に伴う脳梗塞・TIA症例で, 下記...
Saved in:
Published in: | 脳神経血管内治療 2014-09, Vol.8 (4), p.241-243 |
---|---|
Main Authors: | , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
Online Access: | Get full text |
Tags: |
Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
|
Summary: | 「要約」 : SAMMPRIS trialにおいて, 症候性頭蓋内出血は頭蓋内ステント留置術後の周術期脳卒中, 死亡の原因となった. それにより, 頭蓋内脳動脈狭窄に対するWingspan stentの安全性に疑問が持たれている. また, 手技的な側面が合併症に影響した可能性があげられている. 本検討では, 単施設における連続95例のWingspan留置症例から, 安全性, 転帰に関するlearning curveについて検討した. 「方法」 : 治療対象症例は, 70%以上の狭窄に伴う脳梗塞・TIA症例, もしくは内科治療にも関わらず再発した50%以上の狭窄に伴う脳梗塞・TIA症例で, 下記を満たす症例が対象となった. 発症前のmRS 3以下でNIHSS score 8点以内の救済可能領域があると考えられる軽症脳梗塞症例 狭窄が血管造影で診断された症例 虚血イベントが狭窄血管領域に生じたと考えられる症例 狭窄直近の血管径が2mm以上 狭窄長が14mm以内 インフォームド・コンセントが得られた症例 Primary endpointは30日以内の重症脳卒中+死亡 (mRS 4以上), secondary endpointは他の神経学的合併症, 周術期手技困難, 血管形成術+ステント留置術の手技成功, 30日以降の治療対象血管領域における脳梗塞再発とした. |
---|---|
ISSN: | 1882-4072 |