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完全体外循環における人工酸素運搬体, ネオレッドセル(NRC)の酸素運搬機能に関する検討
ネオレッドセル(NRC)の酸素運搬能の評価を人工心肺を用いて完全体外循環下に行った. NRCはヒト期限切れ濃厚赤血球より精製したヘモグロビン(Hb)をリボゾームに封入した人工酸素運搬体である. Hb濃度は5.6g/dl, 粒径は約220nm, P50は45Torrに調節されている. 動物種は体重約10kgの雄ビーグル犬を用いた. 体血圧を60mmHg以上に保つように送血を行いながら循環液量の約80%を急速に脱血した後完全体外循環とした. 動脈血酸素分圧は約400Torr, 二酸化炭素分圧は約40Torrとなるように調節した. 灌流液温度は約37℃に保った. この条件下で灌流量を40ml/kg/...
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Published in: | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 1998, Vol.46 (1), p.30-37 |
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Main Authors: | , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | ネオレッドセル(NRC)の酸素運搬能の評価を人工心肺を用いて完全体外循環下に行った. NRCはヒト期限切れ濃厚赤血球より精製したヘモグロビン(Hb)をリボゾームに封入した人工酸素運搬体である. Hb濃度は5.6g/dl, 粒径は約220nm, P50は45Torrに調節されている. 動物種は体重約10kgの雄ビーグル犬を用いた. 体血圧を60mmHg以上に保つように送血を行いながら循環液量の約80%を急速に脱血した後完全体外循環とした. 動脈血酸素分圧は約400Torr, 二酸化炭素分圧は約40Torrとなるように調節した. 灌流液温度は約37℃に保った. この条件下で灌流量を40ml/kg/minから150ml/kg/minの範囲で変動させ, それに伴う酸素消費量の変化を中心に検討した. 酵素消費量は灌流量の上昇と共に増加し灌流量120ml/kg/minでほぼプラトーに達した. |
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ISSN: | 1344-4964 |