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Mitral-aortic intervalvular fibrosaの穿孔による仮性左室瘤を合併した感染性心内膜炎の1例
大動脈弁狭窄症の47歳の男性に, 感染性心内膜炎を併発し, 胸部CT検査及び左室造影により左心房と上行大動脈の間に突出する嚢状腔を認めた. また右バルサルバ洞瘤も伴っていた. ペニシリンGの長期間投与により炎症反応が陰性化し, 手術を施行した. 大動脈弁は二尖弁で, mitral-aorticintervalvular fibrosaの穿孔による仮性左室瘤を左心房と上行大動脈の間に認めた. 穿孔部パッチ閉鎖後, 右バルサルバ洞瘤閉鎖及び大動脈弁置換術を施行した. 炎症の再燃はなく, 術後経過良好であり, 置換弁に異常を認めていない. 感染性心内膜炎によりmitra-aortic interva...
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Published in: | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY 1998-09, Vol.46 (9), p.939-942 |
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Main Authors: | , , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | 大動脈弁狭窄症の47歳の男性に, 感染性心内膜炎を併発し, 胸部CT検査及び左室造影により左心房と上行大動脈の間に突出する嚢状腔を認めた. また右バルサルバ洞瘤も伴っていた. ペニシリンGの長期間投与により炎症反応が陰性化し, 手術を施行した. 大動脈弁は二尖弁で, mitral-aorticintervalvular fibrosaの穿孔による仮性左室瘤を左心房と上行大動脈の間に認めた. 穿孔部パッチ閉鎖後, 右バルサルバ洞瘤閉鎖及び大動脈弁置換術を施行した. 炎症の再燃はなく, 術後経過良好であり, 置換弁に異常を認めていない. 感染性心内膜炎によりmitra-aortic intervalvular fibrosaが穿孔し, 仮性左室瘤を形成した症例に対する手術報告例は, 海外では散見されるが, 本邦では始めてであり報告した. |
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ISSN: | 1344-4964 |