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アテトーゼ型脳性麻痺患者の上位頚椎病変に対する手術成績
はじめに:アテトーゼ型脳性麻痺(以下,アテ型CP)は,二次障害として頚部脊髄症を生じることはよく知られている.本症に対して我々は積極的に手術治療に取り組んでいる.今回は横浜南共済病院(以下,当院)でのアテ型CP患者の上位頚椎手術例に焦点をあてて,病態の特徴や手術成績について検討した.対象と方法:当院で上位頚椎病変に対して手術を施行したアテ型CP患者35例に対して術前のアテトーゼ運動強度,手術方法,再手術率,instrument failureの発生率と発生時期について調査した.結果:アテ型CP患者の上位頚椎病変に対する手術の再手術は,C1後弓切除のみが5例中2例(40%),環軸椎後方固定が3例...
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Published in: | Journal of Spine Research 2020/09/20, Vol.11(9), pp.1095-1100 |
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Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | はじめに:アテトーゼ型脳性麻痺(以下,アテ型CP)は,二次障害として頚部脊髄症を生じることはよく知られている.本症に対して我々は積極的に手術治療に取り組んでいる.今回は横浜南共済病院(以下,当院)でのアテ型CP患者の上位頚椎手術例に焦点をあてて,病態の特徴や手術成績について検討した.対象と方法:当院で上位頚椎病変に対して手術を施行したアテ型CP患者35例に対して術前のアテトーゼ運動強度,手術方法,再手術率,instrument failureの発生率と発生時期について調査した.結果:アテ型CP患者の上位頚椎病変に対する手術の再手術は,C1後弓切除のみが5例中2例(40%),環軸椎後方固定が3例中1例(33%),頭蓋頚椎固定例が27例中2例(7%)であった.Instrument failureはいずれも頭蓋頚椎固定術例でその発生率は22.2%と高率であった.結語:我々の考えるアテ型CP患者の上位頚椎病変に対する手術戦略は,固定術,特に環軸椎間固定を第1選択とし,脊髄圧迫病変が多椎間にわたる場合や環軸椎にinstrumentationが困難な場合は後頭骨頚椎間固定を施行し,脊髄圧迫病変がない椎間は無固定椎間として温存することとしている.今後も手術手技の向上と同時に長期的なフォローアップが重要である. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2020-0005 |