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成人脊柱変形術後の早期日常生活動作の自立度および術後2年の健康関連QOLに影響する因子について
はじめに:成人脊柱変形(ASD)術後早期のリハビリテーションは日常生活動作(ADL)の回復に影響するとされているがその報告は少ない.今回ASD術後早期のADL自立度が術後2年の健康関連QOL(HRQOL)に与える影響を調査した.対象と方法:2011年から2018年の間にASDと診断され,術後2年以上の経過観察が可能であった48症例を対象とした.術後1ヶ月のBarthel Indexが85点以上の自立群34例と80点以下の介助群14例の2群に分け,X線パラメータ(SVA,LL,PT,PI)を2群間で比較した.さらに,術前から術後2年のHRQOLをODIとSRS22で分析した.結果:術前BI・OD...
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Published in: | Journal of Spine Research 2022/11/20, Vol.13(11), pp.1229-1236 |
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Format: | Article |
Language: | Japanese |
Subjects: | |
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Summary: | はじめに:成人脊柱変形(ASD)術後早期のリハビリテーションは日常生活動作(ADL)の回復に影響するとされているがその報告は少ない.今回ASD術後早期のADL自立度が術後2年の健康関連QOL(HRQOL)に与える影響を調査した.対象と方法:2011年から2018年の間にASDと診断され,術後2年以上の経過観察が可能であった48症例を対象とした.術後1ヶ月のBarthel Indexが85点以上の自立群34例と80点以下の介助群14例の2群に分け,X線パラメータ(SVA,LL,PT,PI)を2群間で比較した.さらに,術前から術後2年のHRQOLをODIとSRS22で分析した.結果:術前BI・ODI・X線パラメータは2群間で有意差を認めなかったが,術前の年齢とSRS22の疼痛及びメンタルヘルスのドメインは,自立群に比べて介助群で有意に低かった(p<0.05).術後X線パラメータは2群間で有意差を認めず,また,両群とも手術により有意に改善していた.結論:術前の年齢が高く,疼痛が強く,精神的に不安定な患者は,術後早期のADL自立が獲得できず,かつ,術後2年の健康関連QOLにも影響していた. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2022-1113 |