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Growing rod手術後早期にrod切損を生じた早期発症側弯症の1例

早期発症側弯症における手術治療としてGrowing rod(GR)手術が普及し側弯治療に重要な役割を果たしている.成長を温存できる一方でその欠点として複数回手術による合併症や,instrumentation failureなどの報告が散見される.症例は7歳11ヶ月男児.生後他院にてMarfan症候群類似疾患及び,症候群性側弯症と診断.保存治療施行も側弯憎悪進行を認め,4歳11ヶ月に当科初診.7歳4ヶ月時にGR手術を施行したが術後6ヶ月でロッド折損を認めたため再手術を施行した.早期発症側弯症におけるGR手術は側彎の矯正と成長温存を両立する意味で意義のある治療法であるが,その反面複数回手術による弊...

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Published in:Journal of Spine Research 2022/11/20, Vol.13(11), pp.1258-1263
Main Authors: 大里, 倫之, 川上, 紀明, 斎藤, 敏樹
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:早期発症側弯症における手術治療としてGrowing rod(GR)手術が普及し側弯治療に重要な役割を果たしている.成長を温存できる一方でその欠点として複数回手術による合併症や,instrumentation failureなどの報告が散見される.症例は7歳11ヶ月男児.生後他院にてMarfan症候群類似疾患及び,症候群性側弯症と診断.保存治療施行も側弯憎悪進行を認め,4歳11ヶ月に当科初診.7歳4ヶ月時にGR手術を施行したが術後6ヶ月でロッド折損を認めたため再手術を施行した.早期発症側弯症におけるGR手術は側彎の矯正と成長温存を両立する意味で意義のある治療法であるが,その反面複数回手術による弊害や感染,instrumentation failureの報告が散見される.今回GR手術を施行したが,術後早期にロッド折損を生じた1例を経験したのでその原因を含め文献的考察を交え検討報告する.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2022-1116