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第30回日本腰痛学会を開催して

第30回日本腰痛学会は, 2022年10月21日(金)22日(土)の2日間, 盛岡市・アイーナ(いわて県民情報交流センター)で開催されました. 新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて, 現地開催を原則として現地とオンラインのハイブリッド形成で行わせていただきました. 本学会は, これまで腰痛の病態, 診断や治療について様々な視点から議論され, 多大な業績を積み重ねてきております. 今回, 30年という節目の年を迎え, 次の世代に向けてさらに発展していくことが求められています. 以上の観点から第30回の本学術集会では, 「温故創新-次世代に向けて腰痛診療を考える-」をテーマとしました. 学会テー...

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Bibliographic Details
Published in:Journal of Spine Research 2023/06/20, Vol.14(6), pp.817-817
Main Author: 土井田, 稔
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:第30回日本腰痛学会は, 2022年10月21日(金)22日(土)の2日間, 盛岡市・アイーナ(いわて県民情報交流センター)で開催されました. 新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて, 現地開催を原則として現地とオンラインのハイブリッド形成で行わせていただきました. 本学会は, これまで腰痛の病態, 診断や治療について様々な視点から議論され, 多大な業績を積み重ねてきております. 今回, 30年という節目の年を迎え, 次の世代に向けてさらに発展していくことが求められています. 以上の観点から第30回の本学術集会では, 「温故創新-次世代に向けて腰痛診療を考える-」をテーマとしました. 学会テーマに沿ったシンポジウム7題を企画し, さらに教育研修講演7題, 共催セミナー11題, 主題7題と一般演題15題を含み229演題を発表していただきました. 幸い, 新型コロナ感染も落ち着いていたことから全ての講演を現地で行っていただくことができました. 参加登録者数は639名であり, 460名の方に現地参加していただき活発な討論が展開され, 大変有意義な学会となりました. 参加していただきました皆様には心より感謝申し上げます. また, 「腰痛の診断と治療の創意工夫」をテーマに「優秀演題アウォードセッション」, 「腰痛を主訴とする注意すべき症例」をテーマに「ケースレポートアウォードセッション」を創設し, それぞれのセッションでの最優秀演題を座長の先生方に推薦していただき表彰させていただいております. 文化講演は, 米国大リーグで活躍する大谷翔平選手や菊池雄星選手を育成した花巻東高校の佐々木洋野球部監督と日本バスケットボール協会の佐藤晃一氏にお願いし, 特別講演には, 日本腰痛学会理事長の紺野槇一教授と東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授にお願いして大変貴重なご講演を賜りました. 今回の特集号では, シンポジウムの中から「腰痛に対するAIの応用」および「腰痛の診断・治療における被曝とその対策」の2つを選ばせていただき, いずれもこれらの分野で活躍されている演者の先生方にご執筆をいただいております. 本学術集会を通して, これまでの腰痛に対する病態, 診断や治療の業績を礎として, 本邦の腰痛診療が次の世代に向けてさらに発展していくことを祈念しております.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2023-0601