Loading…

回転するハイスピードドリルシャフトが生じる吸引力は不意の組織巻き付きを生じる (二次出版)

「要旨」 はじめに: ハイスピードドリル使用時に, 周囲軟部組織との距離を置いていても, 基部のシャフトに不可解な巻き付きが起こることがある. この現象を実験により検証した. 対象と方法: 無風の実験室において, 直径4mmのコースダイヤモンドまたはカッティングビットを装着したSignature Drill System (Stryker)を使用した. 本ドリルを懸吊したポリプロピレンテープに平行に, かつテープ下端の横4mmまたは8mmにシャフトまたはビットが位置するよう設置した. またドライアイスが生じる白煙の上方10mmに水平に設置した. 75,000回転/分で回転させ, テープと白煙の...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in:Journal of Spine Research 2023-07, Vol.14 (7), p.1073-1078
Main Authors: 清水曉, 三宅茂太, 望月崇弘, 黒田博紀, 中居康展, 隈部俊宏
Format: Article
Language:Japanese
Online Access:Get full text
Tags: Add Tag
No Tags, Be the first to tag this record!
Description
Summary:「要旨」 はじめに: ハイスピードドリル使用時に, 周囲軟部組織との距離を置いていても, 基部のシャフトに不可解な巻き付きが起こることがある. この現象を実験により検証した. 対象と方法: 無風の実験室において, 直径4mmのコースダイヤモンドまたはカッティングビットを装着したSignature Drill System (Stryker)を使用した. 本ドリルを懸吊したポリプロピレンテープに平行に, かつテープ下端の横4mmまたは8mmにシャフトまたはビットが位置するよう設置した. またドライアイスが生じる白煙の上方10mmに水平に設置した. 75,000回転/分で回転させ, テープと白煙の動態をビデオに記録した. 結果: シャフトの横のテープは回転数増加とともにシャフトに吸引されたが, ビットの横のテープは吸引されなかった. 同様に白煙もシャフトに吸い上げられたが, ビットには吸い上げられなかった. 結語: 高速回転するシャフトにより生じる吸引力は, 軟部組織が直接接触しなくても巻き付きを起こし得る.
ISSN:1884-7137