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神経障害を呈する中下位腰椎骨粗鬆症性椎体骨折に対する手術治療―前後合併手術及び後方単独手術の比較検討
はじめに:骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)の手術療法についてのこれまでの報告は,主に胸腰椎移行部に関するもので,中下位腰椎での報告は少ない.今回,中下位腰椎の骨粗鬆症性椎体骨折に対して前後合併アプローチの椎体置換術(AP群)と後方単独の椎体間固定術(P群)の治療成績を比較した.対象と方法:神経症状を伴う骨粗鬆症性中下位腰椎椎体骨折の手術症例で,AP群11例とP群7例の1年以上観察できた18例を対象とした.検討項目は,術前腰椎前弯(LL),手術前後の局所後弯角(LKA),矯正角,矯正損失,インプラント関連有害事象,手術時間,出血量とした.結果:術前LKAはAP群-3.6±13.9°,P群9.0±16...
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Published in: | Journal of Spine Research 2023/10/20, Vol.14(10), pp.1276-1282 |
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Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | はじめに:骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)の手術療法についてのこれまでの報告は,主に胸腰椎移行部に関するもので,中下位腰椎での報告は少ない.今回,中下位腰椎の骨粗鬆症性椎体骨折に対して前後合併アプローチの椎体置換術(AP群)と後方単独の椎体間固定術(P群)の治療成績を比較した.対象と方法:神経症状を伴う骨粗鬆症性中下位腰椎椎体骨折の手術症例で,AP群11例とP群7例の1年以上観察できた18例を対象とした.検討項目は,術前腰椎前弯(LL),手術前後の局所後弯角(LKA),矯正角,矯正損失,インプラント関連有害事象,手術時間,出血量とした.結果:術前LKAはAP群-3.6±13.9°,P群9.0±16.0°と2群間で差は認めず(p=0.173).術直後矯正角はAP群12.5±6.3°,P群5.1±4.5°(p=0.029)とAP群で大きかった.矯正損失や術後1年での矯正角は2群間での差はなかった.結語:AP群での矯正角度は大きかったが,矯正損失はP群と同等であった.中下位腰椎椎体骨折の治療において後弯矯正やアライメントを考慮した場合,前方手術が有用である可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2023-1003 |