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頚椎後縦靭帯骨化症の手術選択における頚椎伸展位K-lineの有効性

はじめに:頚椎後縦靭帯骨化症に対する椎弓形成術において,頚椎伸展位におけるK-lineが術後成績へ与える影響について検討した.対象と方法:術後1年以上観察可能であった62名を対象とした.K-line(-)患者を頚椎伸展位でK-line(+)に変化したE-K-line(+)群,変化しなかったE-K-line(-)群の2群に分け,K-line(+)群を加えた3群間で頚椎レントゲンでの可動域,JOAスコアを比較した.結果:頚椎伸展ROMは3群間で有意差を認め,E-K-line(-)群においてK-line(+)群,E-K-line(+)群と比較して有意に小さかった.JOA改善率は3群間で有意差を認め(...

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Published in:Journal of Spine Research 2024/05/20, Vol.15(5), pp.793-797
Main Authors: 徳本, 寛人, 冨永, 博之, 河村, 一郎, 小倉, 拓馬, 黒島, 知樹, 谷口, 昇
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:はじめに:頚椎後縦靭帯骨化症に対する椎弓形成術において,頚椎伸展位におけるK-lineが術後成績へ与える影響について検討した.対象と方法:術後1年以上観察可能であった62名を対象とした.K-line(-)患者を頚椎伸展位でK-line(+)に変化したE-K-line(+)群,変化しなかったE-K-line(-)群の2群に分け,K-line(+)群を加えた3群間で頚椎レントゲンでの可動域,JOAスコアを比較した.結果:頚椎伸展ROMは3群間で有意差を認め,E-K-line(-)群においてK-line(+)群,E-K-line(+)群と比較して有意に小さかった.JOA改善率は3群間で有意差を認め(K-line(+)群58%,E-K-line(+)群50%,E-K-line(-)群27%,p=0.03),E-K-line(-)群においてK-line(+)群と比較して有意に低かった.結語:E-K-line(+)患者では,椎弓形成術後に良好な成績が期待できる.E-K-lineは頚椎OPLLに対する手術選択の指標として有効である可能性がある.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2023-0030