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スレッド型ケージとボックス型ケージを用いたMIS-TLIFにおけるX線パラメータの比較
はじめに:MIS-TLIFでは,ケージが椎体終板の強度が低い正中に設置されやすい.スレッド型ケージ(TC)は,ねじ構造が椎体終板にくい込むため,初期固定性を向上させる可能性がある.本研究の目的は,TCとボックス型ケージ(BC)を用いたMIS-TLIFにおける画像パラメータの違いを明らかにすることである.対象と方法:L5/S1に対するMIS-TLIFを行い,術後1年以上観察が可能であった44例を対象とした(TC 19例,BC 25例).最終観察時における骨癒合ありの割合,スクリュー折損,ケージの後方移動の有無,L5/S1の局所前弯角を観察し2群間で比較検討した.結果:骨癒合ありの割合はTC群47...
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Published in: | Journal of Spine Research 2024/08/20, Vol.15(8), pp.1107-1111 |
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Main Authors: | , , , |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
Subjects: | |
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Summary: | はじめに:MIS-TLIFでは,ケージが椎体終板の強度が低い正中に設置されやすい.スレッド型ケージ(TC)は,ねじ構造が椎体終板にくい込むため,初期固定性を向上させる可能性がある.本研究の目的は,TCとボックス型ケージ(BC)を用いたMIS-TLIFにおける画像パラメータの違いを明らかにすることである.対象と方法:L5/S1に対するMIS-TLIFを行い,術後1年以上観察が可能であった44例を対象とした(TC 19例,BC 25例).最終観察時における骨癒合ありの割合,スクリュー折損,ケージの後方移動の有無,L5/S1の局所前弯角を観察し2群間で比較検討した.結果:骨癒合ありの割合はTC群47%,BC群84%であった(P=0.004).スクリュー折損はTC群3例,BC群0例,ケージの後方移動はTC群0例,BC群10例だった.局所前弯角はTC群で術前6.7度→最終観察時4.9度,BC群で術前6.7度→最終観察時6.6度であり,両群とも術前と最終観察時で有意差を認めなかった.結語:TCは前後方向の制動に強くケージの後方移動を認めなかったが,前後屈方向の制動が弱いため骨癒合に不利と思われた.TC,BCともに局所前弯角の獲得は小さく,ケージの設置位置や挿入数など改善の必要があると思われた. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2024-0809 |