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二重課題条件下での歩行時toe clearanceの最小値と下肢関節角度との関連性

〔目的〕二重課題条件(dual task:DT)での歩行で高齢群と若年群のtoe clearanceの最小値(minimum toe clearance:MTC)と下肢関節角度の関連性を検討すること.〔対象と方法〕対象は高齢群15名と若年群15名とした.測定方法は三次元動作解析装置を用い,通常の歩行と,ディスプレイに映写された1桁の足し算を解答しながらのDT歩行をそれぞれ2回実施した.歩行中のMTC,および骨盤,股関節,膝関節,足関節の矢状面上の非利き足の下肢関節角度を抽出した.〔結果〕高齢群のMTCは股関節屈曲,骨盤前傾角度に負の相関関係が認められた.〔結語〕計算課題の付加により高齢者はディ...

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Published in:Rigaku ryoho kagaku 2017, Vol.32(2), pp.201-205
Main Authors: 大泉, 真一, 佐々木, 賢太郎, 木村, 剛, 矢代, 郷
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕二重課題条件(dual task:DT)での歩行で高齢群と若年群のtoe clearanceの最小値(minimum toe clearance:MTC)と下肢関節角度の関連性を検討すること.〔対象と方法〕対象は高齢群15名と若年群15名とした.測定方法は三次元動作解析装置を用い,通常の歩行と,ディスプレイに映写された1桁の足し算を解答しながらのDT歩行をそれぞれ2回実施した.歩行中のMTC,および骨盤,股関節,膝関節,足関節の矢状面上の非利き足の下肢関節角度を抽出した.〔結果〕高齢群のMTCは股関節屈曲,骨盤前傾角度に負の相関関係が認められた.〔結語〕計算課題の付加により高齢者はディスプレイを注視するために骨盤を前傾することで,転倒リスクを高める可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.201