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運動失調を伴う急性期脳卒中患者における退院先を予測する至適尺度: SARA,FIM,BBS,FACTとの比較

〔目的〕運動失調を伴う急性期脳卒中患者に対し,退院先を予測するために最適な評価尺度を明らかにすること.〔対象と方法〕椎骨脳底動脈領域の脳卒中により運動失調を呈した34例を自宅退院群と転院群の2群に分類した.2群に対し,入院時のSARA,FIM,BBS,臨床的体幹機能検査(FACT)それぞれの得点を独立変数とした二項ロジスティック回帰分析を行った.また,尺度ごとにカットオフ値,および曲線下面積(AUC)を算出した.〔結果〕二項ロジスティック回帰分析では退院先に対して全ての尺度が関連を認め,AUCはSARAが最も高値であった.〔結語〕運動失調を伴う急性期脳卒中患者における退院先の予測にはSARAが...

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Published in:Rigaku ryoho kagaku 2018, Vol.33(2), pp.251-254
Main Authors: 吉川, 昌太, 伊藤, 英隆, 長野, 聖
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕運動失調を伴う急性期脳卒中患者に対し,退院先を予測するために最適な評価尺度を明らかにすること.〔対象と方法〕椎骨脳底動脈領域の脳卒中により運動失調を呈した34例を自宅退院群と転院群の2群に分類した.2群に対し,入院時のSARA,FIM,BBS,臨床的体幹機能検査(FACT)それぞれの得点を独立変数とした二項ロジスティック回帰分析を行った.また,尺度ごとにカットオフ値,および曲線下面積(AUC)を算出した.〔結果〕二項ロジスティック回帰分析では退院先に対して全ての尺度が関連を認め,AUCはSARAが最も高値であった.〔結語〕運動失調を伴う急性期脳卒中患者における退院先の予測にはSARAが最適である可能性が示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.251