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重症COVID–19におけるデルタ株流行の影響と予後:単施設後方視研究(Prognostic impact of delta variant in COVID–19 patients requiring mechanical ventilation in comparison with other variants: a single center retrospective analysis)

要旨 【背景】COVID–19は変異株ごとに感染性や毒性が異なる。デルタ株による第5波では重症者,死者数が増加した。第5波における重症患者の臨床的特徴と治療成績を明らかにすることを目的とした。【方法】2020年2月から2021年9月までに当院でCOVID–19による呼吸不全で人工呼吸器を使用した53例を対象とした。2020年2月から2021年6月までの第1~4波と2021年7月から10月までの第5波の2群に分け,後方視的に全生存期間を比較した。観察期間中央値は90日。【結果】第1~4波は40例,第5波は13例,全例ワクチン未接種であった。第1~4波ではL452R変異は検出されず,第5波では10...

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Published in:Nihon Kyūkyū Igakkai zasshi 2022-07, Vol.33 (7), p.291-298
Main Authors: (Fumito Kato), 加藤 史人, (Keigo Sekihara), 関原 圭吾, (Tatsuya Okamoto), 岡本 竜哉, (Reo Iguma), 井熊  玲央, (Tomohiro Kojimahara), 小島原 知大, (Tatsuki Uemura), 植村 樹, (Akio Kimura), 木村 昭夫
Format: Article
Language:English
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Summary:要旨 【背景】COVID–19は変異株ごとに感染性や毒性が異なる。デルタ株による第5波では重症者,死者数が増加した。第5波における重症患者の臨床的特徴と治療成績を明らかにすることを目的とした。【方法】2020年2月から2021年9月までに当院でCOVID–19による呼吸不全で人工呼吸器を使用した53例を対象とした。2020年2月から2021年6月までの第1~4波と2021年7月から10月までの第5波の2群に分け,後方視的に全生存期間を比較した。観察期間中央値は90日。【結果】第1~4波は40例,第5波は13例,全例ワクチン未接種であった。第1~4波ではL452R変異は検出されず,第5波では10例(77%)だった。年齢中央値は68歳vs. 56歳(第1~4波vs. 第5波,P
ISSN:1883-3772
0915-924X
1883-3772
DOI:10.1002/jja2.12728