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地域包括ケアシステム推進に向けた理学療法士の地域活動実践評価尺度の開発と信頼性,妥当性の検討

〔目的〕地域包括ケアシステム推進のために,理学療法士における地域活動実践評価尺度(PAES)を開発し,その信頼性,妥当性を検証した.〔対象〕北関東3県の医療,介護サービスのうち,日本理学療法士協会会員に登録されている理学療法士が勤務する504の施設・サービス(846人)とした.〔方法〕郵送による自記式質問紙調査とした.〔結果〕対象者からの返送は387(45.7%),有効回答数373(44.0.%)であった.分析においては,41項目中17項目の因子分析(主因子法,プロマックス回転)を行い,5因子の最適解を得た.Cronbachのa係数は,いずれも0.81以上であり,十分な内的整合性が確認された....

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Published in:理学療法科学 2015, Vol.30(5), pp.745-753
Main Authors: 渡邊, 勧, 岩井, 浩一, 山口, 忍, 小林, 聖美, 有田, 真己, 勝村, 亘, 宮崎, 茜
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
Online Access:Get full text
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Description
Summary:〔目的〕地域包括ケアシステム推進のために,理学療法士における地域活動実践評価尺度(PAES)を開発し,その信頼性,妥当性を検証した.〔対象〕北関東3県の医療,介護サービスのうち,日本理学療法士協会会員に登録されている理学療法士が勤務する504の施設・サービス(846人)とした.〔方法〕郵送による自記式質問紙調査とした.〔結果〕対象者からの返送は387(45.7%),有効回答数373(44.0.%)であった.分析においては,41項目中17項目の因子分析(主因子法,プロマックス回転)を行い,5因子の最適解を得た.Cronbachのa係数は,いずれも0.81以上であり,十分な内的整合性が確認された.妥当性については,構造方程式モデリングによるモデル適合率より,適合度が許容範囲にあることが確認された.〔結語〕開発した尺度は5因子17項目で構成され,理学療法士の地域活動の実践度を評価する尺度として信頼性・妥当性を有することが認められた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.745