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回復期脳卒中片麻痺者の前脛骨筋への機能的電気刺激を用いた歩行練習が歩行運動パターンに及ぼす影響

〔目的〕回復期脳卒中者に対する機能的電気刺激(FES)を用いた歩行練習が,麻痺肢の推進力と下肢振出し戦略に及ぼす影響を検証した.〔対象と方法〕対象は回復期脳卒中者26例(FES群13例,対照群13例).介入期間は30日間(1日40分)とし,FES群は遊脚期に前脛骨筋へのFESを行いながら歩行練習を実施し,対照群は通常の歩行練習を行った.介入前後で身体機能評価と三次元動作解析装置による歩行評価を行った.〔結果〕介入前後で両群ともに歩行速度は有意に増加したが,FES群は対照群と比較して歩行速度,前遊脚期の床反力進行方向成分と足関節パワーが有意に増加した.〔結語〕回復期脳卒中片麻痺者に対する前脛骨筋...

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Published in:理学療法科学 2021, Vol.36(1), pp.119-123
Main Authors: 大田, 瑞穂, 青木, 淳, 藤井, 千尋, 山田, 辰樹, 玉利, 誠
Format: Article
Language:Japanese
Subjects:
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Description
Summary:〔目的〕回復期脳卒中者に対する機能的電気刺激(FES)を用いた歩行練習が,麻痺肢の推進力と下肢振出し戦略に及ぼす影響を検証した.〔対象と方法〕対象は回復期脳卒中者26例(FES群13例,対照群13例).介入期間は30日間(1日40分)とし,FES群は遊脚期に前脛骨筋へのFESを行いながら歩行練習を実施し,対照群は通常の歩行練習を行った.介入前後で身体機能評価と三次元動作解析装置による歩行評価を行った.〔結果〕介入前後で両群ともに歩行速度は有意に増加したが,FES群は対照群と比較して歩行速度,前遊脚期の床反力進行方向成分と足関節パワーが有意に増加した.〔結語〕回復期脳卒中片麻痺者に対する前脛骨筋へのFESは,麻痺肢の推進力および足関節底屈運動による下肢振出しを改善する可能性が示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.119