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第15回農薬デザイン研究会「統合科学における農薬デザイン研究の展望」

紅葉にはやや早かったが, 秋も深まる箱根湯本において, 昨年11月4日から5日にかけて第15回農薬デザイン研究会が開催された. 今回のテーマは「統合科学における農薬デザインの展望」で, 常任委員長の京都大学上野先生より21世紀を目前にひかえ, 今後の科学技術のあり方が問われている, それに応えるものとして統合科学という研究理念が提案されているということで, 最初に趣旨説明があった. 農薬は困難な時代を迎えているが, 人口, 食糧問題など地球規模の問題を考えると, その重要性がなくなったわけではない. 農薬科学は本来統合科学的な性格をもっているが, 今後さらに新たな方法論, 技術的な可能性が求め...

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Published in:Journal of Pesticide Science 2000/08/20, Vol.25(3), pp.351-353
Main Authors: 汲田, 泉, 織田, 雅次, 采女, 英樹, 五島, 敏男, 米倉, 範久
Format: Article
Language:Japanese
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Description
Summary:紅葉にはやや早かったが, 秋も深まる箱根湯本において, 昨年11月4日から5日にかけて第15回農薬デザイン研究会が開催された. 今回のテーマは「統合科学における農薬デザインの展望」で, 常任委員長の京都大学上野先生より21世紀を目前にひかえ, 今後の科学技術のあり方が問われている, それに応えるものとして統合科学という研究理念が提案されているということで, 最初に趣旨説明があった. 農薬は困難な時代を迎えているが, 人口, 食糧問題など地球規模の問題を考えると, その重要性がなくなったわけではない. 農薬科学は本来統合科学的な性格をもっているが, 今後さらに新たな方法論, 技術的な可能性が求められていると言える. 今回, コンピュータ分子設計, コンビケム2題, バイオラショナルといった代表的な方法論について, さらに探索合成の現場からの事例2題というように, 農薬デザインの現状を全体的に一望できるような講演が並んだ.
ISSN:1348-589X
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.25.351