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GM植物について考える
分子生物学研究の最先端にある米国では植物の遺伝子組み換えが盛んで, すでに除草剤や害虫に抵抗性の作物が作出され, 広く栽培されていることはご存じの通りである. 1999年の遺伝子組み換え(以下Genetically Modified, GMと略す)作物の栽培面積は世界全体では約2800万haにのぼり, この栽培面積は次の5年間で3倍になるであろうと予測されている. しかし一方では, GMトウモロコシの混入問題が世界を駆けめぐっている. そこでGM植物について考えてみたい. 最近の研究の傾向は除草剤や害虫抵抗性GM作物の作出から食品や原料の生産に組み換え技術を用いる方向に移り, その研究, 開発...
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Published in: | Journal of Pesticide Science 2001/02/20, Vol.26(1), pp.113-114 |
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Main Author: | |
Format: | Article |
Language: | Japanese |
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Summary: | 分子生物学研究の最先端にある米国では植物の遺伝子組み換えが盛んで, すでに除草剤や害虫に抵抗性の作物が作出され, 広く栽培されていることはご存じの通りである. 1999年の遺伝子組み換え(以下Genetically Modified, GMと略す)作物の栽培面積は世界全体では約2800万haにのぼり, この栽培面積は次の5年間で3倍になるであろうと予測されている. しかし一方では, GMトウモロコシの混入問題が世界を駆けめぐっている. そこでGM植物について考えてみたい. 最近の研究の傾向は除草剤や害虫抵抗性GM作物の作出から食品や原料の生産に組み換え技術を用いる方向に移り, その研究, 開発に莫大な金がつぎ込まれている. 例えばモノ不飽和脂肪酸であるオレイン酸を主成分とするダイズを作ることに成功を収めているし(従来食用油にはリノール酸がよいとされていたが, 現在はオレイン酸が勝るようである), 塗料やプラスチックの原料として適した脂肪酸を作らせることにも成功している. |
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ISSN: | 1348-589X 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.26.113 |