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転倒外傷後に腰椎の硬膜外動静脈瘻を発症した高齢者の1例

外傷を契機とした78歳のlumbar extradural arteriovenous fistulaの1例について報告する.患者は下肢の腰椎麻酔下に手術を施行.この1年後に運動麻痺を伴わない両下肢特に下腿中心の異常な痛みや冷感を訴えた.MRIにては脊椎管硬膜外にmass effectを有するflow voidが両側性にL1~L4にまで広がった.血管撮影にてL1~3の腰動脈より多数のfeederが見られ,venous pouchを形成後,異常に拡大した硬膜外静脈叢にshuntしていた.手術は経静脈的にvenous pouchにcoilで塞栓をはかり,さらにNBCAを追加した結果,80%塞栓に不...

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Published in:Journal of Spine Research 2020/12/20, Vol.11(12), pp.1392-1397
Main Authors: 本田, 英一郎, 松本, 幸一, 広畑, 優, 折戸, 公彦, 田中, 達也
Format: Article
Language:Japanese
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Summary:外傷を契機とした78歳のlumbar extradural arteriovenous fistulaの1例について報告する.患者は下肢の腰椎麻酔下に手術を施行.この1年後に運動麻痺を伴わない両下肢特に下腿中心の異常な痛みや冷感を訴えた.MRIにては脊椎管硬膜外にmass effectを有するflow voidが両側性にL1~L4にまで広がった.血管撮影にてL1~3の腰動脈より多数のfeederが見られ,venous pouchを形成後,異常に拡大した硬膜外静脈叢にshuntしていた.手術は経静脈的にvenous pouchにcoilで塞栓をはかり,さらにNBCAを追加した結果,80%塞栓に不完全に終わったが,術後1年経過では症状は完全消失し,持続している.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-1218